心不全とは、
心不全とは、病名ではありません。
心臓が悪いために息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、命を縮める病気と定義されています。
右心房や右心室に起因する「右心不全」と、左心房や左心室に起因する「左心不全」があります。循環器の構造上、右心不全では全身からの血液が心臓に戻らなくなることにより、下腿や腸管などにむくみが生じます。腸管がむくむと、栄養素の吸収不良や消化器症状につながります。
左心不全の場合は肺からの血液が心臓に戻れなくなり、肺の毛細血管の圧力が高まって胸水が生じます。すると酸素や二酸化炭素のガス交換が阻害され、呼吸苦となります。これにより倦怠感が生じ、食欲不振につながります。
基礎疾患は、生活習慣に起因する高血圧、狭心症、不整脈などがあります。
予防には食事管理、禁煙、節酒、特に塩分制限が大切です。
当クリニックでは、管理栄養士が定期的な栄養指導を励行します。
下記が、心不全の主な症状であるといわれています。
セルフチェックシートはこちらからダウンロードできます(self_chksheet.pdf)
- 坂道・階段で息切れする
- 手足が冷たい
- だるい・すぐ疲れる
- 尿量・回数の減少
- むくみ・体重増加
- 夜間の呼吸困難やせき、横になると咳こむ、
息苦しくて眠れないなど
65歳以上の人はこのような症状を自覚したら、年齢による衰えと思い込まずに当クリニックを受診してください。
来院当日に、採血、心電図、胸部レントゲン、心臓超音波検査を実施して治療に移行します。さらに精密検査が必要な場合は近隣の病院に紹介いたします。
心不全診断・治療のゲートキーパー【門番】の役割を果たそうと思っています。